ジョシュア 大国に抗った少年
映画・ドラマ
意見が対立する人や団体は必ずいて
こういう人たちと話し合うのは中々しんどい。
お互いに「なんでわかってくれないの?」
とイライラしたり、腹が立ったり、、、
でもお互いに自分の考えをぶつけ合える自由。
そんな自由のありがたさをかみしめた一作が
Netflix 映画の「ジョシュア」でした。
香港の若き活動家、ジョシュア・ウォンの
活動を追いかけたドキュメンタリー。

どちらかというと小柄でやせ型のどこにでもいるような少年ですが、彼の信念の強さは生半可ではないのです。
1996年生まれの彼ですが、
香港は1997年にイギリスから中国に返還されています。
返還後50年は一国二制度が約束されていたため、
ジョシュアは民主主義の風潮の中で子供時代を
過ごしています。
ところが、2010年を過ぎたあたりから
中国は香港の本国化の急進をはかります。
中国の愛国心を育てるための「国民教育」を
学校のカリキュラムに取り入れる、と言い出したのです。
当時14歳だったジョシュアは疑問を感じます。
クリスチャンとして育ったのですが
「祈っているだけではダメだ。行動しなくては」
と、思い立ち、同志を集め、活動を始めます。
最初は同年代の学生たちが中心だったこの活動ですが、
次第に大人たちも「何かしなくては恥ずかしい」
と言う機運が高まって、活動は大きくなっていきました。
そして、最終的には「国民教育」の採用は
各学校の裁量に任せる、という行政長官の決断を
取り付けたのでした。
ジョシュアを始め、多くの香港人は
「がんばれば中国本土にも物申せる!」
と言う実感を得ることのできる一幕でした。
ところが現実はそう甘くありません。
香港は大国である中国のほんの一部にすぎません。
2012年からは習近平が国家主席に就任し
ますます香港の本国化を強化してきましたので
ここから先はどれだけ若者たちが頑張っても
成果を上げることは難しく、
むしろ締め付けはますます激しくなっていくのでした。
非暴力で立ち向かっても中国政府は武装した
警官たちをぶつけてくるようになりました。
そしてジョシュアを始め、指導者たちは警察に
連行されるようにもなりました。

雨傘運動の収束時に連行されるジョシュア。
痛めつけられ、逮捕され、となると普通の人は
そこで怖くなって諦めますが、
ジョシュアはもちろん、立ち向かう多くの若者たちは
そう簡単には屈しません。
以前読んだ「香港デモ戦記」でもそういった
学生たちの姿が描かれていました。
香港デモ戦記の記事はこちらです。
本人を痛めつけてもだめなら次は、、、
と悪者が必ず標的にするのは家族です。
ジョシュア程有名になってしまうと、その親も
ただではいられないだろうな、と言う予想が
簡単にできます。
このドキュメンタリーの中で両親に対する
弾圧があったかどうかは描写されていません。
ただジョシュアは「両親はとても心配してくれていますが、
いつもと同じように接してくれています。」
と言っていました。
また実際のご両親が少しだけ映りましたが
特に母親は、ジョシュアの功績を誇らしく
考えている様子でした。
2020年代に入ってからは、習近平が益々気を吐くようになり
民衆の言論の自由は益々制限され、
共和党に逆らう動きがあれば何があってもおかしくないような
状況になってきています。
最近ではアリババの創始者、ジャック・マーが
一時姿を消した後、ビジネスには復帰せず
なぜか大学教授として教育者の道を行くことに
なったことは記憶にも新しいと思います。
何があったのか、その詳細はよくわかりませんが、
こうやって中国共産党は「チャイニーズ・ドリーム」
をも潰してしまう存在になってきているようです。
これではこの先の中国の経済成長はかなり
厳しくなるであろうことは誰の目にも明らかです。
ジョシュアも投獄されたり出獄したりを
繰り返しているようです。
27歳の現在は恐らく獄中にいるのでしょう。
今の中国の政権、政治が続く限りは
ジョシュアも抗い続けるとは思いますが、
中々勝ち目はないでしょう。

香港、そして中国を立て直す存在になって欲しい。
でも、世の中は変わり続けます。
ジョシュアが熱い志と強い信念を持ち
獄中にいようと、どんな目にあおうと
自分のペースを保ちながら信念を持ち続ければ
27年間の刑務所生活を経て
南アフリカ共和国の大統領になった
ネルソン・マンデラのようになれるかもしれません。
ネルソン・マンデラの本に関する記事はこちら
今すぐに簡単な逆転はできないと思いますが、
私はジョシュアにこんな奇跡を起こしてもらいたい!
と願っています。
こういう人たちと話し合うのは中々しんどい。
お互いに「なんでわかってくれないの?」
とイライラしたり、腹が立ったり、、、
でもお互いに自分の考えをぶつけ合える自由。
そんな自由のありがたさをかみしめた一作が
Netflix 映画の「ジョシュア」でした。
香港の若き活動家、ジョシュア・ウォンの
活動を追いかけたドキュメンタリー。

どちらかというと小柄でやせ型のどこにでもいるような少年ですが、彼の信念の強さは生半可ではないのです。
1996年生まれの彼ですが、
香港は1997年にイギリスから中国に返還されています。
返還後50年は一国二制度が約束されていたため、
ジョシュアは民主主義の風潮の中で子供時代を
過ごしています。
ところが、2010年を過ぎたあたりから
中国は香港の本国化の急進をはかります。
中国の愛国心を育てるための「国民教育」を
学校のカリキュラムに取り入れる、と言い出したのです。
当時14歳だったジョシュアは疑問を感じます。
クリスチャンとして育ったのですが
「祈っているだけではダメだ。行動しなくては」
と、思い立ち、同志を集め、活動を始めます。
最初は同年代の学生たちが中心だったこの活動ですが、
次第に大人たちも「何かしなくては恥ずかしい」
と言う機運が高まって、活動は大きくなっていきました。
そして、最終的には「国民教育」の採用は
各学校の裁量に任せる、という行政長官の決断を
取り付けたのでした。
ジョシュアを始め、多くの香港人は
「がんばれば中国本土にも物申せる!」
と言う実感を得ることのできる一幕でした。
ところが現実はそう甘くありません。
香港は大国である中国のほんの一部にすぎません。
2012年からは習近平が国家主席に就任し
ますます香港の本国化を強化してきましたので
ここから先はどれだけ若者たちが頑張っても
成果を上げることは難しく、
むしろ締め付けはますます激しくなっていくのでした。
非暴力で立ち向かっても中国政府は武装した
警官たちをぶつけてくるようになりました。
そしてジョシュアを始め、指導者たちは警察に
連行されるようにもなりました。

雨傘運動の収束時に連行されるジョシュア。
痛めつけられ、逮捕され、となると普通の人は
そこで怖くなって諦めますが、
ジョシュアはもちろん、立ち向かう多くの若者たちは
そう簡単には屈しません。
以前読んだ「香港デモ戦記」でもそういった
学生たちの姿が描かれていました。
香港デモ戦記の記事はこちらです。
本人を痛めつけてもだめなら次は、、、
と悪者が必ず標的にするのは家族です。
ジョシュア程有名になってしまうと、その親も
ただではいられないだろうな、と言う予想が
簡単にできます。
このドキュメンタリーの中で両親に対する
弾圧があったかどうかは描写されていません。
ただジョシュアは「両親はとても心配してくれていますが、
いつもと同じように接してくれています。」
と言っていました。
また実際のご両親が少しだけ映りましたが
特に母親は、ジョシュアの功績を誇らしく
考えている様子でした。
2020年代に入ってからは、習近平が益々気を吐くようになり
民衆の言論の自由は益々制限され、
共和党に逆らう動きがあれば何があってもおかしくないような
状況になってきています。
最近ではアリババの創始者、ジャック・マーが
一時姿を消した後、ビジネスには復帰せず
なぜか大学教授として教育者の道を行くことに
なったことは記憶にも新しいと思います。
何があったのか、その詳細はよくわかりませんが、
こうやって中国共産党は「チャイニーズ・ドリーム」
をも潰してしまう存在になってきているようです。
これではこの先の中国の経済成長はかなり
厳しくなるであろうことは誰の目にも明らかです。
ジョシュアも投獄されたり出獄したりを
繰り返しているようです。
27歳の現在は恐らく獄中にいるのでしょう。
今の中国の政権、政治が続く限りは
ジョシュアも抗い続けるとは思いますが、
中々勝ち目はないでしょう。

香港、そして中国を立て直す存在になって欲しい。
でも、世の中は変わり続けます。
ジョシュアが熱い志と強い信念を持ち
獄中にいようと、どんな目にあおうと
自分のペースを保ちながら信念を持ち続ければ
27年間の刑務所生活を経て
南アフリカ共和国の大統領になった
ネルソン・マンデラのようになれるかもしれません。
ネルソン・マンデラの本に関する記事はこちら
今すぐに簡単な逆転はできないと思いますが、
私はジョシュアにこんな奇跡を起こしてもらいたい!
と願っています。
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